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新技術(右)と従来技術(左)の比較
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新技術(上)と従来技術(下)の比較
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新技術(上)と従来技術(下)の比較
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新技術(上)と従来技術(下)の比較
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今回の新技術の色再現範囲
今回の新技術の色再現範囲
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 シャープは、液晶パネルの画面輝度をほぼ維持しながら色再現範囲を25%拡大できる、バックライト用LEDデバイスを開発した。液晶セルはそのままで、バックライトに今回のLEDデバイスを使うだけで、NTSC(CIE1931)比90%と広い色再現範囲を持つ液晶パネルを実現できる。開発したのは、中小型液晶用の2機種(0.4mm厚と0.6mm厚)と、大型液晶用の2機種(エッジライト型と直下型)の合計4機種。いずれもサンプル価格は40円(税込み)、サンプル出荷開始は2013年12月24日、量産開始は2014年4月の予定である(ニュースリリース)。

 液晶バックライトは従来、青色LEDチップに黄色蛍光体を組み合わせたLEDデバイスが主に使われていた。このバックライトを用いた液晶パネルの色再現範囲はNTSC(CIE1931)比72%だった。シャープは一部の広色域の液晶パネルに、NTSC(CIE1931)比83%の色再現範囲を実現できる、青色LEDチップに赤色蛍光体と緑色蛍光体を組み合わせたLEDデバイスを使っていたが、この場合は黄色蛍光体を使った液晶パネルに対して画面輝度が20%も低下してしまうという問題があった。

 シャープは今回、青色LEDチップに、全く新しい材料の赤色蛍光体と緑色蛍光体を組み合わせることで、NTSC(CIE1931)比90%の広い色再現範囲と高輝度を両立したとする。中小型液晶用の0.4mm厚の機種の場合で、「液晶パネルの画面輝度は黄色蛍光体を使ったときの97%と、ほぼ同じ明るさを確保できる」(シャープ)。色再現範囲が広がることで、「立体感のある映像を表示できるようになる」(同社)という。

 これまでの広色域液晶パネルに対して輝度を向上できた理由についてシャープは、「変換効率(青色LEDチップから出た光が蛍光体に当たって異なる波長へ変換される割合のこと)が高い、全く新しい材料の赤色蛍光体と緑色蛍光体を開発できたため」と説明する。赤色蛍光体は、蛍光体メーカーがシャープ向けに特別に開発した。緑色蛍光体は、シャープと蛍光体メーカーが共同開発したものである。

 変換効率が高いことに加えて、赤色光のスペクトルのピーク強度を高く、ピークの幅を狭くできることから、赤色光と緑色光のピークの重なりが小さいスペクトル分布を実現できた。この結果、色再現範囲もNTSC(CIE1931)比83%から同90%に高められたという。