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図1●PCBの設計情報を含むODB++のデータをビューワで見た様子
図1●PCBの設計情報を含むODB++のデータをビューワで見た様子
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図2●部品形状を単純な直方体などで表現したXVLデータ
図2●部品形状を単純な直方体などで表現したXVLデータ
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図3●部品形状を詳細なモデルに置き換えて造ったプリント基板の3Dデータ
図3●部品形状を詳細なモデルに置き換えて造ったプリント基板の3Dデータ
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 図研とラティス・テクノロジー(本社東京)は共同で、プリント回路基板(PCB)のCADデータ交換用形式「ODB++」のデータを、軽量3Dデータ形式XVLに変換するツール「ODB++ XVL Converter」を開発、2013年12月16日から無償で公開する。ODB++はPCB製造用のデータで、部品の高さや属性の情報なども保持できるのが特徴。XVLへの変換時に高さ情報を使い、直方体や円筒で部品形状を立体的に表現する(図1、2)。ODB++は図研のPCB設計用CAD「CR-5000」「CR-8000」から出力したものに限らず、オーストラリアAltium社、米Cadence Design Systems社、米Mentor Graphics社などから出力したデータも、同じように処理できる。

 PCBを立体形状で見られることで、例えばコネクタなど手で挿入する部品(マウンタで自動挿入しない部品)の周囲に高い部品があって作業性を阻害していないかどうかなどが直観的に分かる。作成した3Dデータは「XVL Studio Z」(図研とラティス・テクノロジーの共同開発)などのツールに取り込むことで、静電気的検証(沿面距離、絶縁距離)ができる。さらに、「XVL Studio」(ラティス・テクノロジー)シリーズを用いることで立体イラスト、作業指示書、工程アニメーションなどの作成にも使える。

 ODB++ XVL Converterで作成したXVLデータに対して、図研の3次元部品モデル提供サイトの情報と有償ツールを用いて詳細な部品の3D形状データへ置き換えると、PCBの詳細な3Dデータを得られる(図3)。この他「立体化することで有効な用途が何かないか、我々が気づかないことも含めて反応を見たい」(図研常務取締役の上野泰生氏)としている。「使い方が簡単なため、電気設計者に限らず生産技術者、機械設計者にも使ってもらえれれば」(同)という。