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「C2000」は3つのシリーズからなる 新製品は、図中で真ん中の「Delfino」シリーズの1つで、黒色の「Next」と書かれた製品である。TIのデータ。
「C2000」は3つのシリーズからなる 新製品は、図中で真ん中の「Delfino」シリーズの1つで、黒色の「Next」と書かれた製品である。TIのデータ。
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「C2000 Delfino F2837xD」の機能ブロック図 TIのデータ。
「C2000 Delfino F2837xD」の機能ブロック図 TIのデータ。
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 米Texas Instruments社は、16ビットまたは12ビットのA-D変換器を4つ搭載した産業分野のリアルタイム制御用マイクロコントローラ「C2000 Delfino F2837xD」シリーズを発売した(ニュース・リリース)。今回の製品の総合演算性能は800MIPSで、既存の「C2000 Delfino」製品の150MIPSに比べて、大幅に向上させた。

 「C2000」は同社独自の32ビット・プロセサ・コア「C28x」をベースにしたマイコン製品で、コスト重視の「Piccolo」シリーズ、性能重視の「Delfino」シリーズ、接続性重視でARM Cortex-M3も混載する「Concerto」シリーズがある。今回のF2837xDは、Delfinoシリーズの中で性能が最も高い製品となる。

 最大200MHzで動作するC28xを2個搭載する。C28xコアの中には、汎用のALUに加えて浮動小数点演算の専用回路(アクセラレータ)や、Virterbi演算などを行う「VCU IIアクセラレータ」、三角関数演算向けの「TMUアクセラレータ」などを備える。さらに、それぞれのC28xコアが「CLA-1」と呼ぶ制御に向けたコプロセサを持つ。こうした豊富な演算回路を搭載したことで、総合演算性能は、既存の「C2000 Delfino」製品の150MIPSから800MIPSへ向上したという。

 アナログの周辺回路も豊富である。例えば、1Mサンプル/秒の16ビットA-D変換器を4つ、あるいは3.5Mサンプル/秒の12ビットA-D変換器を4つ搭載する。従来の「Delfino」シリーズでは、4.6Mサンプル/秒のA-D変換器を1つだけ搭載していた。また、今回の製品はウインドウ・コンパレータを8個備えており、C28xコアを介さずともPWM制御が可能だという。

 F2837xDは、A-D変換器や、メモリ容量、パッケージなどが異なる複数の品種からなる。フラッシュ・メモリ容量は512K~1Mバイト、SRAM容量は164K~204Kバイトである。パッケージは176ピンQFPや337ボールBGAなど。現在サンプル出荷中で、1000個購入時のチップ単価は18米ドルから(参考価格)である。