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エナジー・ハーベスティング向け電源IC
エナジー・ハーベスティング向け電源IC
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 伊仏合弁STMicroelectronics社は、エナジー・ハーベスティング用途に向けた電源IC「SPV1050」を発売した(ニュースリリース)。昇降圧型DC-DCコンバータや2次電池充電回路、最大電力点追従(MPPT:maximum power point tracking)回路、LDOレギュレータなどを1チップに集積した。昇降圧型DC-DCコンバータのスイッチング素子も集積しており、外付けで用意する必要はない。対応する2次電池は幅広く、Liイオン2次電池やLiポリマ2次電池、Liを使った薄膜固体電池、Ni水素2次電池、Ni-Cd2次電池、電気二重層コンデンサなどを充電できる。エナジー・ハーベスティングの電源としては、太陽電池セルと熱電変換素子(TEG:thermal electric generator)を想定している。消費電力が数μW~数mWの電子機器に向ける。具体的には、無線センサー機器、ビル・オートメーション機器、工業用制御機器、健康/フィットネス機器、医療用のウエアラブル・モニター機器、スマート照明機器などを挙げている。

 昇降圧型DC-DCコンバータのスイッチング周波数は最大1MHz。入力電圧範囲は+0.18~8Vと広い。最小起動電圧は+0.45V(標準値)である。2次電池の充電電圧は、+2.5~5.3Vの範囲で設定できる。充電電圧の誤差は±1%である。充電電流は最大70mA。2次電池の放電電圧は+2.1~3.6Vの範囲で設定可能だ。誤差は±1%である。2次電池充電時の変換効率は、入力電圧が低い状態でも90%程度が得られるという。LDOレギュレータは2つ集積した。出力電圧は+1.8Vと+3.3V。最大出力電流はいずれも50mA。LDOレギュレータは制御端子で、イネーブルとディセーブルを切り替えられる。

 パッケージは、外形寸法が3mm×3mm×1mmと小さい20端子WLCSP。動作温度範囲は-40~+85℃。1000個購入時の米国での参考単価は1.15米ドルである。現在、サンプル出荷を始めており、量産は20104年第1四半期に始める。