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 米Cadence Design Systems社は、論理機能検証用EDAツール群「Incisive」の最新版「Incisive 13.2」を発表した(日本語ニュース・リリース)。1年前のIncisive 12.2(Tech-On!関連記事)に比べて、IPコア単体の機能検証およびSoC全体の機能検証の処理速度が向上したという。

 IPコア単体の機能検証では、次の四つが主な更改ポイント。(1)フォーマル検証ツールの「Incisive Formal Verifier」および論理シミュレーションとフォーマル検証ができる「Incisive Enterprise Verifier」が、新たなフォーマル検証エンジン「Trident」を備えるようになった。これで、フォーマル検証の処理速度が最大20倍に上がるという。

 (2)論理シミュレータの「Incisive Enterprise Simulator」が新たな制約エンジンを備えるようになった。これで、UVMとSystem Verilogテストベンチのシミュレーションや、論理エミュレータ「Palladium」を利用したシミュレーションのアクセラレーションが最大で10倍高速になったという。

 (3)デバグ向け機能の「Incisive Debug Analyzer」がSystemVerilogのサポートを始めたこと、Incisive Enterprise SimulatorのGUI「SimVision」のUVMデバグ環境を強化したこと、およびSimVisionのプロービングが最適化されたことの三つによって、データベースのサイズを最大で1/10に縮小したという。

 (4)IEEE1647 eのモジュール・テスト支援機能を使ってシミュレーション実行前に不具合のチェックが可能になり、テストベンチ・コードのデバグ時間が30%短縮したとする。

 一方、SoC全体の機能検証に関しては、更改のポイントは次の二つ。(1)Incisive Enterprise SimulatorとIncisive Enterprise VerifierでX伝搬のサポートが強化された。これで、SoCのリセットと低消費電力シミュレーションが最大で5倍高速化するという。

 (2)ミックスト(アナログ-デジタル混在)シミュレーションのオプション「Incisive Digital Mixed Signal」で、SystemVerilog IEEE 1800-2012の実数値モデルを扱えるようにした。これで、ミックスト・シミュレーションの速度が従来より100倍以上に向上したという。