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 村田製作所は、同社が開発中の高出力型Liイオン電池を搭載した超小型モビリティを「第6回 国際カーエレクトロニクス技術展」(2014年1月15日~17日、東京ビッグサイト)で展示した。搭載した電池は、最大100Aの放電と6分間で90%の充電が可能である。寿命は、常温で1日に1回充放電した場合に10年間だ。

 同社では、主に容量と価格で決まっているLiイオン電池の市場が、出力や寿命に特徴を出すことで更に広がる可能性があると見ている。超小型モビリティのほか、シニアカー、無人搬送機、昇降機、定置型蓄電システム、無停電電源装置などを狙っていく。

 今回、充放電が高速で長寿命の特徴を生かせる応用の一つとして、モーター駆動の超小型モビリティを同社ブースに置いた(同社の報道発表資料)。超小型モビリティは、ベンチャー企業のジードによる試作機「ZieD α1」である。「二人の移動に必要最小限度のサイズで美しい乗り物」をコンセプトとしている。村田製作所は、今回の電池を2015年4月に量産化する。ジードは、2015年を予定している製品化時に今回の電池を搭載するかについて現時点では検討段階としている。

 村田製作所は、主力の積層セラミック・コンデンサの生産技術を今回の電池の量産に応用する。積層セラミック・コンデンサの生産時には、焼成前の薄いセラミック・シート(グリーンシート)を正確に重ねる工程がある。今回の電池のセルも正極と負極を巻かずに重ねる構造として、実績のある生産技術を転用できるようにした。

 高出力型の電池としては、東芝の「SCiB(Super Charge ion Battery)」(関連記事)など先行する製品があるが、村田製作所は今回の電池の電源電圧が3.2Vと高く、同じ電圧を得るのに必要なセル数を少なくできるとして、同社が注力市場と位置付ける「環境・エネルギー市場」を攻める狙いだ。