PR
会見するLeopold Beer氏(Bosch (China) Investment社 Regional President AP)
会見するLeopold Beer氏(Bosch (China) Investment社 Regional President AP)
[画像のクリックで拡大表示]
会見するボッシュセンサーテックジャパンの代表である平井哲也氏(ゼネラル・マネージャー)
会見するボッシュセンサーテックジャパンの代表である平井哲也氏(ゼネラル・マネージャー)
[画像のクリックで拡大表示]
評価ボードに実装した「BME280」(中央のメタル・パッケージの部品)
評価ボードに実装した「BME280」(中央のメタル・パッケージの部品)
[画像のクリックで拡大表示]
気圧を利用した高度センサーのデモの様子
気圧を利用した高度センサーのデモの様子
[画像のクリックで拡大表示]

 ドイツBosch社の子会社のドイツBosch Sensortec社は、2014年1月22日、センサー製品の次の成長戦略について東京都内で報道関係者向けに発表した。同社は、スマートフォンをはじめとする民生機器に向けて、2013年に10億個を超えるセンサーを出荷した実績がある(関連記事「トリリオン・センサー」)。

 次に狙う市場として掲げたのは「ウエアラブル・デバイス」「スマート・スイッチ」「IoTノード」「IoTタグ」。いずれもユーザーや機器、社会インフラなどの状況を把握するための環境センサーである。

 このうちスマート・スイッチは、人が触れて動いたり、近付いたりしたことをきっかけに機器の電源を入れるスイッチを指す。家電製品のリモコンに応用すれば、電池寿命を伸ばせる。

 IoTノードとIoTタグの「IoT」は「Internet of Things」。ノードとタグは機能性で区別する。タグは無線センサーのみの低コストの低機能品。ドアに付けて開閉を知らせるといった使い方を想定している。ノードは複数のセンサーと無線通信機能に加え、マイコンを備える。ホーム・オートメーション機能を提供するのはこちらになる。IoTノード向けには、利用シーンに適したソフトウエアも同社が提供する。

センサー版ASSPで大量出荷を狙う

 こうした成長市場に向けて同社はいくつかの製品を用意している。今回紹介した製品の一つが「ASSN(application specific sensor node)」を実現するもの。ICにおけるASSP(application specific standard product)のセンサー版である。ASSPは、例えば「無線LAN向け通信プロトコル部」といった特定用途向けで、複数の顧客による利用を目的としている。顧客の要求仕様をIC側に合わせることで品種を絞って出荷数を見込めるようにする。

 ASSNも同様であり、「歩数計」などの特定用途向けに多様な顧客へ販売する。しかも今回同社が紹介した「BNO055」は、単なるASSNではなく、ASSNのプラットフォームと位置付けている。3軸加速度、3軸角速度、3軸地磁気の合計9軸のセンサーに加え、32ビット・マイコンを1パッケージに内蔵している。同社が提供するマイコン向けソフトウエアで、複数の用途にも対応できるようにしている。同社が攻略したいと挙げる4市場のうち、特にウエアラブル・デバイス向けの戦略製品と言える。

 今回、新たに発表した製品として温度、圧力、湿度を検知できる「BME280」がある。9軸センサーと組み合わせて“12軸”センサーとなる。「ウエアラブル・デバイス」「スマート・スイッチ」「IoTノード」「IoTタグ」のいずれの市場にも応用可能である。湿度の検知は、1秒の応答性がある。湿度で抵抗値が変わる材料を利用している。外気を取り入れられるように、パッケージはメタル・キャップである。同社が最近になって提供してきた樹脂封止品と比べると高コストになる可能性があるが「コストを含めて最適化した」(同社のアジア太平洋地域の責任者であるLeopold Beer氏)と同社は説明する。

 圧力は、絶対圧を検知できるために、その時の気圧が分かれば高度が推定できる。会見ではそのデモも見せた。

■変更履歴
記事掲載当初、最後から2番目の段落の冒頭の文章で「今回、新たに発表した製品として12軸”センサー「BME280」がある。9軸に加え、温度、圧力、湿度を検知できる。」としていましたが、この製品は温度、圧力、湿度のみを検知するものでした。お詫びして訂正します。現在は修正済みです。 [2014/02/14]