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Mantisの製品例 NXPのデータ。
Mantisの製品例 NXPのデータ。
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 オランダNXP Semiconductors社は、「Mantis」と呼ぶHS-CANトランシーバICを独Volkswagen社がコモンモード・チョークなしで使用することを決めたと発表した(ニュース・リリース)。このICは2013年5月に発表されたもので、放射電磁雑音(EMI)を低く抑えたことが最大の特徴である(Tech-On!関連記事)。

 NXPは、発表当初からコモンモード・チョークなしで使用できることを訴えてきた。例えば、「独Audi社、独ドイツBMW社、米Daimler社、米Ford Motor社、独Porsche社、Volkswagenによる車載アプリケーションにおけるLIN、CANおよびFlexRay向けインターフェイスのためのハードウェア要件 Revision 1.3 / 2012」に完全適合すると説明していた。今回、コモンモード・チョークなしで実際に使えるというお墨付きをVolkswagenから正式に受けたことになる。

 ニュース・リリースには、VolkswagenのCarsten Schanze氏(physical layer expert)のコメントが紹介されている。「NXPのMantis HS-CANトランシーバICを承認するにあたって、我々は長い時間をかけてテストを実施してきた。Mantis HS-CANトランシーバICは、当社の車内ネットワーク内でチョークレスで使える性能を持った最初のデバイスである。このICは、車内のチョークレス・ネットワークの要件を定義するためにも使用された」(同氏)。

 なおNXPによれば、コモンモード・チョークが不要になることで、モジュールのコストを10~15米セント削減できることに加えて、小型化にも寄与するという。Mantisは2013年8月から出荷が始まっている。オランダとシンガポールの2カ所で製造する体制が敷かれているとする。