PR
無線通信基地局に向けたDPD復調器IC
無線通信基地局に向けたDPD復調器IC
[画像のクリックで拡大表示]

 米Integrated Device Technology(IDT)社は、第2世代(2G)~第4世代(4G)の無線通信規格に対応した基地局やリピータ装置に向けたデジタル・プリディストーション(DPD:digital pre-distortion)復調器IC「IDTF1320/IDTF1370」を発売した(ニュースリリース)。DPD復調器は、送信用パワー・アンプによって発生する非線形成分を補償することで、出力の線形化を実現するものだ。パワー・アンプの出力をフィードバックし、発生する非線形成分を打ち消すように、送信信号の波形を制御することで実現する。

 今回発売したICの特徴は、集積度が高いことだ。IQ復調器に加えて、デジタル・ステップ・アッテネータ(DSA)や、SP2T(single pole 2 throw)スイッチ、RFスイッチ、LOスイッチなどを1チップに集積した。このため、「複数のディスクリート部品を組み合わせて実現する場合に比べて、コストと実装面積、消費電力を削減できる」(同社)という。SP2Tスイッチを集積したため、MIMO(multi-input multi-output)アンテナに対応可能だ。

 IDTF1320とIDTF1370の違いは、対応する周波数帯域にある。IDTF1320は400M~1200MHzに、IDTF1370は1300M~2900MHzに対応する。 IDTF1320の出力第3次インタセプト・ポイント(OIP3)は43.0dBm、利得は11.0dB。IDTF1370のOIP3は41.0dBm、利得は11.0dBである。出力インピーダンスは200Ω。外付けのA-D変換器を直接駆動することができる。電源電圧は+4.75~5.25V。消費電流はIDTF1320が262mA、IDTF1370が275mA。パッケージは、実装面積が6mm×6mmの36端子VFQFPN。すでに量産を始めている。価格は明らかにしていない。