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世界の電子機器メーカーの半導体需要、デザインTAM(total available market)ベース、単位:億米ドル、出典:ガートナー(2014年1月、速報値)
世界の電子機器メーカーの半導体需要、デザインTAM(total available market)ベース、単位:億米ドル、出典:ガートナー(2014年1月、速報値)
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 ガートナー ジャパンは2014年1月23日、韓国Samsung Electronics社と米Apple社による半導体需要の合計が2013年に世界全体の17%に達したと発表した(リリース)。Samsung社とApple社の2社による半導体需要は2012年に比べて77億米ドル増えて537億米ドルになった。

 ガートナーの主席アナリストである山地正恒氏はリリース文で次のようにコメントしている。「Samsung社とApple社はこの3年間、半導体需要の牽引役を担い続けてきた。世界全体の半導体需要における両社のシェアの合計は、2011年に12%だったが、2013年には17%にまで増加した。過去3年間における両社のプレゼンスがどれほど急拡大してきたかは、両社の半導体需要の伸びを見れば明らかであり、両社の意思決定が半導体業界全体の技術トレンドや価格トレンドに大きな影響を及ぼしている」。

 半導体需要の上位10社による合計は、2012年に1051億米ドルだったが、2013年には1140億米ドルに増加した。この数字は、世界の半導体売上高である3154億米ドルの36%に相当する(2012年は上位10社で35%を占めていた)。

 中国Lenovo社はPC市場におけるシェア拡大と、中国のスマートフォン市場における成功によって4位になった。また、中国Huawei社は2013年において初めて半導体需要上位10社にランクインした。中国の電子機器メーカーは、中国国内における需要だけでなく、中南米やアフリカなどの新興国市場における旺盛な需要に支えられて今後も成長を続け、半導体需要を拡大していくとガートナーは予測している。

 山地氏はリリース文で次のようにも述べている。「2013年には、スマートフォンやタブレット端末向けの半導体市場規模がついにPC向けの半導体市場規模を超えた。しかし、こうした消費者ニーズの変化は、半導体の潜在需要をこの2年間停滞させる結果となった。なぜなら、スマートフォンやタブレット端末1台が消費する半導体の金額と、パソコン1台のそれとは大きな開きがあるからだ。加えて、スマートフォン市場やタブレット端末市場においても、ローエンド・モデルの成長率の方が、ハイエンド・モデルに比べはるかに高くなっている。半導体ベンダーは、自社の知的財産やパテント群を活用し、こうしたモバイル機器のコモディティー化を促進することによって、ビジネス拡大のチャンスを獲得できるだろう。コモディティー化が進む市場における厳しい価格競争を避けるために、革新的な電子機器メーカーは、ウエアラブル・デバイスやスマートテレビ、自動車のインフォテインメント機器といった新たな市場において成長機会を模索している。ウエアラブル・デバイスやIoT(internet of things)を実現させるために必要な省電力技術や環境発電といった技術を持つハードウエア・ベンダーは、今後これらの成長市場で事業の拡大を見込めるだろう」。