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今回の製品 村田製作所のデータ。
今回の製品 村田製作所のデータ。
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既存品(左)との違い 開発品(右)では、チップ平面と平行な360度全方位同感度で磁界が検出できる。村田製作所のデータ。
既存品(左)との違い 開発品(右)では、チップ平面と平行な360度全方位同感度で磁界が検出できる。村田製作所のデータ。
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 村田製作所は、1個で360度全方位同感度で磁界を検出できるAMR(anisotropic magneto resistance)センサー「MRMS591A」を開発した(ニュース・リリース)。同社によれば、このような磁気センサーは、世界で初めてだという。

 AMRセンサーは、特定方向からの磁界の強さに応じて磁気抵抗値が変化することを利用した磁気センサーで、主に携帯電話機やノートパソコン、冷蔵庫やドアなどの開閉検知、スマートメーターなどの回転検知に用いられるという。ただし既存のAMRセンサーには、感度指向性があり、全方向の磁界検出は難しく、3Dセンシングのためには3~6個を組み合わせる必要があった。

 そこで、村田製作所は、NECより事業譲受した磁気センサーの技術やノウハウを活用し、2013年より新たなAMRセンサーの開発に着手した。今回、NECと村田製作所のAMR素子設計技術・回路設計技術を融合することで、360度全方位を同感度で磁界検出可能なセンサーを開発できた。このセンサーを使用すれば1個で、3Dセンシングが可能になり、顧客の機器の省スペース化やコストの低減に貢献することができるとする。

 開発したセンサーの大きさは、1.45mm×1.45mm×0.55mmと小さい。電源電圧は3.3V(標準値)で、平均消費電流は5μA。動作磁界はHoffが0.8mT(25℃)、Honは5.0mT(25℃の最大値)。動作温度範囲は-20~+70℃である。

 今回の製品の主な用途は、電力・ガス・水道のメーター、セキュリティ機器、アミューズメント機の不正磁界検出、補聴器の携帯電話機近接スイッチである。2014年2月よりサンプル提供を開始する予定。サンプル価格は50円。2014年4月以降に金沢村田製作所山梨工場において、50万個/月の規模で量産を始める予定である。