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多相電力メーターに向けたアナログフロントエンドIC
多相電力メーターに向けたアナログフロントエンドIC
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 米Microchip Technology社は、多相の電力メーターに向けたアナログフロントエンドIC「MCP3914」を発売した(ニュースリリース)。8チャネルの同期サンプリングが可能なICである。ΔΣ(デルタシグマ)型24ビットA-D変換器を8個、プログラマブル利得アンプ(PGA)を8個、位相遅延補償ブロックを8個、SINCフィルタを8個、基準電圧源、SPIインターフェースを集積した。特徴は、電力の測定精度が高いことである。例えば、ダイナミック・レンジが1万対1の場合に、有効電力を測定した際の誤差は0.1%(標準値)と小さい。多相電力メーターのほか、自動車や携帯型計測器、医療機器、音声認識機器などに向ける。

 24ビットA-D変換器の最大サンプリング速度は、低消費電力モード時に125kサンプル/秒である。オーバーサンプリング比は最大で4096。積分非直線性誤差は5ppm(標準値)。S/(N+D)比(SINAD)は94.5dB(標準値)。全高調波歪み(THD)は-107dBc(標準値)。SN比は95dB(標準値)。スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ(SFDR)は112dBFS(標準値)。電源電圧変動除去比(PSRR)は-73dB(標準値)である。PGAの利得は最大32V/V。位相遅延補償ブロックの時間分解能は1μs。基準電圧源の出力電圧は+1.2V で、その温度ドリフトは9ppm/℃。16ビットCRC(cyclic redundancy check)チェックサム機能や、レジスタマップのロック機能などを搭載した。SPIインターフェースのクロック周波数は最大20MHzである。電源電圧は+2.7~3.6V単一。シャットダウン時の消費電流は10μA(最大値)。パッケージは40端子UQFN。動作温度範囲は-40~+125℃である。

 このほか同社は、6チャネル構成の多相電力メーター向けアナログフロントエンドIC「MCP3913」も併せて発売した。ΔΣ(デルタシグマ)型24ビットA-D変換器を6個、プログラマブル利得アンプ(PGA)を6個、位相遅延補償ブロックを6個、SINCフィルタを6個、基準電圧源、SPIインターフェースを集積した。24ビットA-D変換器の特性は、MCP3914と同じである。パッケージは、28端子SSOPと40端子UQFNを用意した。

 5000個購入時の米国での参考単価は、MCP3913とMCP3914とも3.04米ドルからである。すでにサンプル出荷と量産を始めている。