PR
登壇した馬渡氏
登壇した馬渡氏
[画像のクリックで拡大表示]

 アナログ半導体大手の米Analog Devices社の日本法人であるアナログ・デバイセズは、2014年2月19日に東京都内で2014年度(2013年11月~2014年10月)の事業方針説明会を開催した。アナログ・デバイセズ 代表取締役社長の馬渡修氏が登壇し、今後の注力分野などについて説明した。

 Analog Devices社の2013年度(2012年11月~2013年10月)の業績は、売上高が前年度比2%減の26億米ドルとなった。ただし四半期ごとの業績は回復傾向にあるという。2014年度はプラス成長を見込み、今後5年間は「CAGR(年平均)で10%の成長を目指す」(馬渡氏)とした。過去5年間の年平均成長率は7~8%だったという。

 応用市場別に見た同社の事業領域は、産業・計測機器、自動車、通信インフラ、民生機器、ヘルスケアの五つ。このうち今後3~5年で大きな成長が見込めるのは自動車と通信インフラという。両分野ともに現状の売上高占有率は15%程度にとどまるが、近い将来に「20%を超える」(馬渡氏)とみる。特に自動車分野は、対象市場(SAM)が2020年までに年平均12%で成長するとの見通しを示した。通信インフラ分野についても、売上高占有率を超える比率の開発投資を行うなどの注力ぶりをアピールした。テレビやデジタルカメラ市場の縮小の影響を受けている民生機器分野についても、スマートフォンやタブレット端末向けでは売り上げ拡大を見込んでいるとした。

 研究開発の注力分野として挙げたのは次の11テーマである。(1)最先端ミックスド・シグナル・プロセス、(2)高周波プロセス、(3)最先端SiP、(4)超低消費電力ミックスド・シグナル、(5)EMIに対する堅牢性、(6)統合トランシーバー、(7)アイソレーター、(8)最先端アルゴリズム、(9)コンバータASSP、(10)プロセッサーASSP、(11)自動車用次世代MEMS。同社は継続的に売上高の20%前後を研究開発に投じており、2014年度も400億円規模を投じる予定。

 この他、日本の顧客の機器開発をサポートする国内拠点(日本デザインセンター)の取り組みを紹介した。同センターでは、日本に有力顧客が存在するセンサーやアクチュエータの周辺技術の開発に力を入れているという。具体的には、MEMS技術や高耐圧CMOSプロセス技術、画像センサー向けアナログ・フロントエンドなどである。同センターは過去5年間で開発人員を約20%増員しており、今後5年間でも20%の増員を予定している。