PR
J-BERT 8020A(写真:Agilent社)
J-BERT 8020A(写真:Agilent社)
[画像のクリックで拡大表示]
新製品発表会に登壇した梅島社長
新製品発表会に登壇した梅島社長
[画像のクリックで拡大表示]

 米Agilent Technologies社は、ビット誤り率測定器の上位機種の新製品として、最大32Gビット/秒、4チャネルのデータ伝送に対応できる「M8000」シリーズを発売する(発表資料)。PCI Express Gen3/4、USB 3.1、MIPI D-PHY/M-PHY、SATAなどさまざまな高速伝送規格の試験に使える。

 ビット誤り率測定器は、さまざまな信号を被測定物に送り、被測定物から戻された信号のビット誤り率を測定する。データ伝送速度の高速化に伴い、ケーブルなどの試験環境の違いによって結果がまちまちになることが問題になっていたという。今回の製品では、被測定物の入力端での信号の電圧値などを設定できる機能を盛り込んで、異なる測定環境でも同等の結果を得られるようにした。高速な伝送規格で、データの伝送前に機器間であらかじめ適切なパラメータを設定する、リンク・トレーニングと呼ぶ機能にも対応する。当初はPCI Expressに対応し、順次、ほかの規格にも対応していく。

 このほか、ジッターや干渉波の印加、クロック逓倍、8タップのディエンファシス、イコライザなど多様な機能を用意した。データ伝送速度は標準で8.5Gビット/秒で、16Gビット/秒、32Gビット/秒に拡張できる。対応可能なチャネル数は1~4。

 モジュール型の測定器で拡張性が高く、測定器本体を買い替えることなく機能を追加できるとうたう。価格は1チャネル8.5Gビット/秒モデルが980万円から。16Gビット/秒モデルは1340万円から、32Gビット/秒モデルは3000万円から。

会社分割で「電子計測の開発は加速」

 2014年2月19日、東京都内で開催した報道陣向けの発表会では、新製品の発表に先がけて、日本法人アジレント・テクノロジーの代表取締役社長である梅島正明氏が、Agilent 社の会社分割について説明した(関連記事1同2)。Agilent社は2014年11月までに電子計測事業を分離独立させ、新会社Keysight Technologies社を設立する計画だ。分割後の新Agilent社はライフサイエンス・診断・応用市場(LDA)事業を手がける。

 これについて梅島氏は「LDA事業の規模が電子計測事業を上回るまでになったので、それぞれ専業メーカーとして運営していく。LDA事業が育つまでは、電子計測事業の利益をLDA事業の投資にまわしていた。会社分割すれば、電子計測事業の利益はそのまま電子計測事業に充てられ、開発は加速する。たとえば、測定器に内蔵するASICの自社開発などに十分な資金を使える」と発言した。