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「TMS570LCx」の機能ブロック図 TIのデータ。
「TMS570LCx」の機能ブロック図 TIのデータ。
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 米Texas Instruments社は、英ARM社のプロセサコア「Cortex-R5F」を2個搭載するマイクロコントローラを2製品発表した(日本語ニュースリリース)。どちらも機能安全向けマイコン「Hercules」に属する製品で、2個のコアがロックステップ動作するなどの仕様になっている。

 2製品は「RM57Lx」と「TMS570LCx」で、前者は鉄道、航空機、PLC、医療機器などの産業機器向けの製品で、IEC 61508への適合が容易になるチップだとする。後者はADAS向けなど車載を想定した製品で、ISO 26262への適合が容易になるチップだという。さらに後者は、前者にないFlexRayコントローラーを集積し、車載ICの品質規格「AEC-Q100」に適合している。

 どちらの製品も、既存のHercules MCUと比べて演算性能が50%高く、既存のHercules MCUより大容量のフラッシュメモリーを集積している。このため、複数のMCUあるいはMCUとFPGAで構成した回路を1チップ化できるという。

 搭載されたCortex-R5は最大330MHzでロックステップ動作し、ピーク演算性能は550DMIPS、330MFLOPSだとする。マルチポートのDMAコントローラや、ECC保護された最大4Mバイトのフラッシュメモリーと512KバイトのSRAM、およびEEPROMエミュレーションに対応した128Kバイトのデータ・フラッシュ・メモリーを集積している。

 TIはチップと共に、IEC 61508 SIL-3及びISO 26262 ASIL-Dに対応するために必要となる製造工程や開発工程、ドキュメントやツール/ソフトウエアを提供するという。また開発キットとしてHercules開発キット「TMDXRM57LHDK」及び「TMDXTMS570LCHDK」が用意される。このキットには同社のIDEの「Code Composer Studio」や「Timer coprocessor IDE」、「HALCoGen」周辺回路構成ツール、及び機能安全関連デモソフトウエアが含まれる。

 2製品ともサンプルの受注を開始している。米国における参考価格は、RM57Lxが28.32米ドル(1万個発注時のチップ単価)で、TMS570LCxが32.15米ドル(1万個発注時のチップ単価)である。また開発ツールの米国における参考価格は構成により異なり、199~3699米ドル。