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新製品の機能ブロック図 TIのデータ。
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開発キット TIの写真。
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 米Texas Instruments社は、LF帯とRF帯の送受信回路を備えた16ビットマイコン「RF430F5978」を発表した(日本語ニュースリリース)。ワイヤレス・センサー・ネットワーク、データロガー、能動トランスポンダー、リモート・モニタリング・システム、荷物のトラッキング、建物の出入管理、アセットトラッキング/管理システムなどに向ける。

 新製品は、同社の16ビットマイコン「CC430」をベースにする。CC430は、16ビットマイコン「MSP430」にRFトランシーバーの「CC1101」を混載したIC(日経テクノロジーオンライン関連記事)。このRFトランシーバーが対応する周波数帯は、300M~348MHz,389M~464MHz,779M~928MHzの3つである。

 今回の新製品は、さらにLF帯(120k~140kHz)の送受信回路を備えている。こちらの無線通信は、ウェイクアップ機能やトランスポンダー向けに利用する。同送受信回路は3チャネルで、電源供給無しでの動作が可能である。LF帯の送受信回路には、128ビットAES暗号化/復号化コプロセッサーが含まれる。

 TIは、ニュースリリースにおいて、今回のチップのユースケースを紹介している。すなわち、農作物のコンテナに新製品を搭載したデータロガーを取り付けておく。そのコンテナが既定の読み取りゾーンに入った場合、LF帯の通信によってデータロガーがウェイクアップされる。続いて、輸送中に記録した温度計測データをRF帯の通信によって、外部のリーダーが読み取る。温度データの送信には、LF帯の送受信回路とは別に備えた、128ビットAES暗号化/復号化コプロセッサーが使える。

 新製品のCPUコアの動作周波数は最大20MHz。動作時の消費電流は160μA/MHz。スタンバイモードの消費電流は2μA、オフモードでは1μA。フラッシュメモリー容量は32Kバイト。16ビットタイマを2本持つ。8チャネル入力の12ビットA-D変換器を内蔵している。64ピンVQFNパッケージに封止する。動作温度範囲は-40~+85℃である。

 1000個発注時のチップ単価は5.75米ドル(米国における参考価格)である。すでに量産を始めている。TIは開発用キットとして「RF430F5978EVM」を390米ドル(米国における参考価格)を用意する。