東芝は、フラッシュメモリー関連の世界最大規模の学会・展示会である「2014 Flash Memory Summit」(2014年8月5~7日、サンラクララ)に、3ビット/セル(TLC)のNANDフラッシュメモリーを搭載したSSDを参考出展する(リリース)。「SG4シリーズ」と名付けたクライアントSSDで、パソコンメーカーへのOEM供給などを想定している。同社がTLC NANDを搭載したSSDを披露するのは、今回が初めて。発売時期は明らかにしていないが、近い時期の出荷開始を目指しているもようだ。
TLC NAND搭載SSDでは、韓国Samsung Electronics社が先行。2012年10月に発売して以来、販売実績を重ねている(関連記事1)。東芝はこれを追う形になる。SG4シリーズには、19nm第2世代プロセスなどを採用したTLC NANDを搭載する見通しだ(同2)。
東芝はこの他、読み出し頻度の高い用途に向けたエンタープライズSSD「PX03SN/HK3Rシリーズ」や、SLC(1ビット/セル)を採用して高い性能を確保したエンタープライズ・産業用途向けのECC内蔵NAND(BENAND: Built-in ECC NAND)、最先端の15nmプロセスで製造したNANDを集積したウエハーなどを出展する。