2014年8月27~29日に台湾の台北世貿南港展覧館で開催されたタッチパネルおよびディスプレー関連の展示会「Touch Taiwan 2014」では、ディスプレー一体型のタッチパネルの展示が目立った。タッチパネル・モジュールを液晶ディスプレーに外付けするのではなく、液晶ディスプレーにタッチパネル機能を一体化して、薄型化やディスプレーの視認性向上を図ったものである。
ディスプレー一体型のタッチパネルは、特に液晶パネルメーカーが積極的に開発し、拡販に取り組んでいる。ここに来て、機器メーカーがディスプレーとタッチパネルを別々に調達するのではなく、液晶パネルメーカーから一括調達する動きが加速している。液晶パネルメーカーにとっては、タッチパネル機能の付加価値を取り込みやすい状況にある。勢いづく液晶パネルメーカーから、オンセル型やインセル型といったディスプレー一体型のタッチパネルの展示がTouch Taiwan 2014で相次いだ。以降では、主な展示を写真で紹介する。
AUO、インセル型の液晶や有機ELをモバイル/ウエアラブル向けに展示
台湾AU Optronics(AUO)社は、インセル型タッチパネルを内蔵した液晶パネルや有機ELパネルを、モバイル機器やウエラブル機器向けに展示した。有機ELパネルの展示では構造図の説明があり、封止ガラスの内側表面(発光素子側)にタッチセンサーを形成していることを示していた。同社はオンセル型タッチパネルを内蔵した液晶パネルについても、5型から15.6型までのラインアップを展示した。カラーフィルタ基板の表面にタッチセンサーを形成したものである。