神戸市は9月3日、同市の垂水下水処理場で行っている「こうべWエコ発電プロジェクト」が、「平成26年度国土交通大臣賞 循環のみち下水道賞」を受賞したと発表した。同賞は、国交省が創設したもので、持続可能な社会の構築に貢献する下水道の実現を進めるため、好事例を表彰している。
「こうべWエコ発電プロジェクト」とは、大阪ガスの100%子会社であるエナジーバンクジャパン(大阪市中央区)が、垂水下水処理場で今年3月に稼働した発電システム。太陽光発電システムに加え、バイオガスを使ったガスエンジン・コージェネレーション(熱電併給)・システムを併設している。
下水処理場の施設の上に、出力約2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を設置し、同じ処理場内に出力350kWのバイオガスコージェネ設備を設置した。太陽光発電とバイオガスコージェネを併設した発電システムは日本で初めてという(関連記事)。
太陽光パネルはパナソニック製、パワーコンディショナー(PCS)はダイヘン製、ガスエンジン・コージェネ・システムはヤンマーエネルギーシステム製を採用した。