セガは、プロジェクションマッピングを利用した子供向け遊具機器「え~でる すなば」を、同社のプライベートショー「SEGA PRIVATE SHOW 2014 -AUTUMN-」(2014年9月11日)に出展した。砂場部分の砂の高さに応じて、山や川といった投影映像をリアルタイムに変えるのが特徴である(関連記事)。実際に体験することができたため、その感想をレポートする。

プライベートショーの会場で、高さが1835mmと巨大な「え~でる すなば」を見つけて前に立つと、まずは筐体の上部を見上げた。そこには、映像を投影するプロジェクター部と、距離を測定するセンサー部があった。

距離測定のセンサー部は、米Microsoft社のジェスチャー入力コントローラ「Kinect」そのものだった。中央に画像を取得するためのRGBカメラがあり、その左右に距離を測るための赤外線レーザーと赤外線センサーがある。
「え~でる すなば」のKinectは、その形状から、TOF(time of flight)方式を用いる「Xbox One」用ではなく、パターン投影方式を使う「Xbox 360」用もしくは「Windows」用のようだ。

パターン投影方式は、あるパターンを照射して,そのパターンの歪み具合から対象物の3次元構造を検出する。「え~でる すなば」では、パターンを照射する赤外線レーザーの前面に、映像を投影する部分の形状に合わせたスリットを配置していた。

次に、下に目をやり、映像を表示する部分に注目した。そこには、室内用の砂「えーでる さんど」があった。色は白く、触った感じや重さは粘土のようだ。

砂の入った筐体のすぐ上には、プロジェクターで投影した「スタート」の文字があった。文字の上には「1びょうタッチ」との表示があり、文字に1秒程度触れると、画面が切り替わる。ユーザーが確実に押したことを認識するために、「1びょうタッチ」を採用したようだ。
自由に砂で遊ぶ「すなあそび」モードを選び、さらに四季選択画面で「はる」を選んだ。すると、砂部分とその周囲が桜の花びらに染まり、「5ふんあそべるよ」というメッセージとともにゲームスタート。