綜合警備保障は9月12日、無人飛行ロボットを使った、メガソーラー(大規模太陽光発電所)向けのサービスを開始すると発表した。2015年4月にサービスを開始するが、既存顧客には2014年10月からプレサービスを開始する。

 無人飛行ロボットによる空撮画像から、メガソーラーの維持・管理に有用な情報が得られることが確認できたとし、関連サービスを開始する。

 敷地の広いメガソーラーを上空から撮影する方法として、これまでは航空測量会社などに依頼することが一般的で、コストの高さが課題となっていた。

 こうした空撮画像の撮影コストを低減できるだけでなく、建設地の選定や、施工の進捗状況の管理、太陽光パネルに生じたホットスポット(パネル内の不具合などによって発電量が低下した部分が発熱する現象)などのトラブルを短時間で発見するのに有効だとしている。

 同社は、発電事業の安定的な運営をサポートするリスクコンサルティングサービスや、監視カメラやセンサーを使った警備サービスを提供してきた。メガソーラー向けの警備サービスの国内でのシェアは、約70%に達しているという。

 今後は、今回の無人飛行ロボットによるサービスなど、従来の警備サービスに、平常時の維持・管理の支援サービスを加えることで、メガソーラーの運用に必要な関連業務を総合的に提供するサービスの構築を目指す。

 太陽光パネルの点検については、まず無人飛行ロボットによる空撮画像から、ホットスポットが発生している可能性があるパネルを特定し、そのパネルの状況を地上から確認する。

 同社では、今回の無人飛行ロボットを、メガソーラーだけでなく、風力発電所や橋梁など、さまざまな施設向けの点検サービスに展開していく方針。