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ストレージ容量は最大1Tバイト
ストレージ容量は最大1Tバイト
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 日本サムスンの販売特約店であるITGマーケティングは、一般消費者向けSSDとして業界で初めて3次元NANDフラッシュメモリーを搭載した「Samsung SSD 850 PROシリーズ」計4製品を2014年9月12日に発売した(リリース関連記事)。メモリーセルを3次元積層した「3D V-NAND」の他、専用のコントローラやファームウエアを実装し、SSDの大容量化や高速化、耐久性と電力効率の向上を実現した。ストレージ容量は128G/256G/512G/1Tバイトの4種類である。

 新たに採用した3D V-NANDにより耐久性と信頼性を向上。前モデル「840 PRO」の約2倍となる、150Tバイトまでの書き込みを保証する。1日当たり40Gバイトの書き込みを10年間持続でき、一般消費者向けSSDとしては業界最長の保証期間10年間を実現した。

 シーケンシャル読み出し速度は最大550Mバイト/s、4Kバイト・ランダム読み出し性能(QD32)は最大10万IOPSといずれも高速である。128Gバイト品では、シーケンシャル書き込み速度を840 PRO(390Mバイト/s)比で20%高めた。

 パソコンのメインメモリーの空き容量をキャッシュとして使う「RAPIDモード」機能を実装。専用のユーティリティソフトウエア「Samsung Magician Software」のver.4.4に対応することで、メインメモリーの容量の最大25%を利用可能とし、従来のRAPIDモードに比べて1.8倍の高速化を実現した。

 デバイススリープモード(DEVSLP)をサポートし、待機時消費電力は2mWと小さい。キャッシュメモリーのDRAMにも省エネ品を採用し、動作時電力を840 PRO(5.7W)と比べて40%低減した。SSD内部の温度センサーが内部温度を監視し、70℃を超える異常高温環境になると転送速度を落として熱暴走やデータ破損を防ぐ。