米ON Semiconductor社は2014年9月15日、携帯型医療機器におけるセンシング機能やモニタリング機能を実現するセミカスタムSiP(system in package)ソリューションの提供を開始した(リリース)。医療機器メーカーが独自のセンサー・インターフェース・アプリケーションを開発するにあたり、設計柔軟性を高めるとともに、開発期間を短縮しコスト効率を高められるメリットを訴求する。グルコースモニターや心拍数モニター、心電図解析装置などでの採用を狙う。
同社が提供するSiP「Struix」では、チップ積層技術を用いて、カスタム設計のアナログフロントエンド(AFE)を32ビットマイコンと同一パッケージに搭載する。同マイコン「ULPMC10」は、最大30MHzで動作する32ビットARM Cortex-M3コアの他、512Kバイトのオンチップフラッシュメモリーや24KバイトのSRAMを集積する。さらに、12ビットのアナログ・デジタルコンバーターやリアルタイムクロック、フェーズ・ロック・ループ(PLL)、温度センサーも搭載。動作時消費電流は200μA/MHz未満、待機モードでの消費電流は500nA未満といずれも小さい。