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1A/65Vのスイッチング素子を集積した昇圧型DC-DCコンバーターIC
1A/65Vのスイッチング素子を集積した昇圧型DC-DCコンバーターIC
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 米Linear Technology社は、1A/65Vのスイッチング素子を集積した昇圧型DC-DCコンバーターIC「LT8580」を発売した(ニュースリリース)。昇圧型(ブースト)のほか、SEPIC型や反転型(インバーター)の電源回路を構成できる。入力電圧範囲は+2.55~40V。入力の電力源としては、単セルのLiイオン2次電池や車載バッテリーなどを想定する。蛍光表示管(VFD:vacuum fluorescent display)や、液晶パネルのバイアス電源、GPS受信機用電源、DSLモデム用電源などに向ける。

 固定周波数の電流モード制御方式を採用する。出力電圧は、1個の外付け抵抗で設定できる。スイッチング周波数の設定範囲は200k~1.5MHz。この範囲で、1個の抵抗器を使って設定可能だ。外部のクロック源に同期させて駆動することもできる。変換効率は最大で86%が得られるという。ソフトスタート機能や低電圧ロックアウト(UVLO)機能などを備える。

 パッケージは、実装面積が3mm×3mmの8端子DFNのほか、8端子MSOPも用意した。通常グレード品とインダストリアル温度グレード品の動作温度範囲は-40~+125℃、高温グレード品は-40~+150℃である。1000個購入時の米国での参考単価は、通常グレード品が2.35米ドルから、インダストリアル温度グレード品が2.59米ドルから、高温グレード品が2.84米ドルからである。