2015年以降、中米で太陽光発電所の新設が急増する(出所:米IHS)
2015年以降、中米で太陽光発電所の新設が急増する(出所:米IHS)
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 調査会社の米IHSは9月、中米における太陽光発電システムの新設設置容量の予測を発表した。2018年までの6年間に、合計出力1.5GWの太陽光発電システムが新設される見通しとしている。

 2014年は、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、パナマの6カ国において、合計出力22MWが新設される見込み。2013年は同6MWだった。

 2015年には、太陽光発電システムの新設容量は、合計出力243MWに拡大し、2014年に比べて10倍以上となる。その後も大幅な拡大が続いていく。

 中米では、各国政府の導入支援策などを受けて、太陽光発電プロジェクトの立ち上げが活発になっている。計画中のプロジェクトのうち、すでに電力会社と長期間の電力購入契約を締結している太陽光発電所の合計出力は、1.3GWに達している。

 IHSによると、中米では現在、総発電量の約70%が再生可能エネルギーによる。主に水力発電による。

 ただし、最近数年間は、電力需要の増加を受けて火力発電の比率が上昇し、輸入した化石燃料への依存が高まってきた。この状況を打開するため、各国政府が再生可能エネルギーの導入支援策により、太陽光発電などの普及を促進している。

 中米における太陽光発電プロジェクトが長期的に継続していくカギを握るのが、6カ国の電力網を接続するプロジェクト「Interconexion Electrica de los Paises de America Central」の展開だとしている。

 同プロジェクトでは、再生可能エネルギーによる出力変動を抑制しながら電力網を強化するために、すでに総延長1800kmの送電線が整備され、稼働済みの再生可能エネルギー発電所は、この送電線に連系している。

 エルサルバドルでは、合計出力94MWの太陽光発電所の建設を計画している。「太陽光発電で合計出力60MW、風力発電で同40MW」という、政府の導入目標を上回る規模となっている。グアテマラ、ホンジュラスでも、大規模な太陽光発電プロジェクトを構想中である。

 エルサルバドル、グアテマラ、パナマでは、再生可能エネルギーの買取価格を入札方式で決めている。

 エルサルバドルでの3件の発電プロジェクトの入札価格は、102~123米ドル/MWhとなった。落札した三つの企業は、いずれも出力10MW以上のメガソーラー(大規模太陽光発電所)の建設を計画しており、3社合計で合計出力94MW分を売電できる権利を得た。

 グアテマラでは、3社が合計85MWの売電の権利を落札した。パナマでは、2014年10月に同様の入札を実施するが、入札の許可を得た20件以上の発電プロジェクトの平均出力は24MWとなっている。

 また、ホンジュラスでは、電力購入契約を結ぶ再生可能エネルギー発電所の合計出力を、600MWに設定した。