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 米Keysight Technologies社は、ボックス型の計測器に加えてモジュール型の計測器の品ぞろえを拡充する方針を発表した(日本語ニュースリリース1)。同時に、PXI Express(PXIe)形式のモジュール型計測器の新製品を2つ、およびAXI Express(AXIe)形式のモジュール型計測器の機能拡張に関しても明らかにした。

同等機能のボックス型とモジュール型 左はスペクトラムアナライザーで、モジュール型は「M9290A CXA\-m」。右はベクトル・ネットワーク・アナライザー(VNA)で、モジュール型は「M9370Aシリーズ」。日経エレクトロニクスが撮影。
同等機能のボックス型とモジュール型
左はスペクトラムアナライザーで、右はベクトル・ネットワーク・アナライザー(VNA)である。日経エレクトロニクスが撮影。
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ボックス型製品の操作パネルと等価なGUIを用意 画面の上はスペクトラムアナライザー風。画面の下はベクトル・ネットワーク・アナライザー(VNA)風。日経エレクトロニクスが撮影。
ボックス型製品の操作パネルと等価なGUIを用意
画面の上はスペアナ風。画面の下はVNA風。日経エレクトロニクスが撮影。
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 日本法人のキーサイト・テクノロジーの草薙仁氏(電子計測本部 マーケティングセンター ビジネスディベロップメントマネージャー モジュールビジネス担当)によれば、モジュール型計測器がボックス型計測器を駆逐するようなことはないが、モジュール型のニーズが強くなっているという。例えば、5G(第5世代移動体通信)に代表される次世代無線。マルチチャネル試験(MIMO、伝搬測定など)が必要で、既存のボックス型を多数組み合わせると、試験系が大きくなりすぎる。モジュール型ならば、小さな容積で、マルチチャネル試験系が構築できる。

 現在、Keysightは、モジュール型で狙う市場を(1)無線通信と、(2)宇宙航空・防衛の2つに定めている。これらの市場では、ボックス型で同社が培ってきた高機能・高性能測定技術を活かしやすい。「PXI/PXIe形式のモジュール型計測器は市場に多数あるが、機能・性能・信頼性で必ずしも顧客ニーズと一致しているとは言えないのが現状だ」(草薙氏)。

 そこで、同社がモジュール型計測器事業で採る基本的な戦略が、ボックス型と同等の機能性能を提供すること、GUIソフトウエアでボックス型と同じ操作感を提供すること、解析ソフトウエアをボックス型と共通化してボックス型の計測ノウハウや資産を活かせるようにすること、である。「ボックス型、モジュール型と形は違っても、同じKeysightの計測器を提供する」(同氏)。これで、例えば、開発試験にボックス型、量産試験にモジュール型という風に計測系を整えても、開発・量産で一貫した計測環境を構築できる。