太陽光・風力のハイブリッド発電所として国内規模になる(出所:三井化学)
太陽光・風力のハイブリッド発電所として国内規模になる(出所:三井化学)
[画像のクリックで拡大表示]

 三井化学、三井物産、シーテックなど7社は10月1日、愛知県田原市緑が浜に太陽光と風力発電所のハイブリッド発電所「たはら・ソーラーウインド発電所」を建設し、運転を開始した。出力50MW分の太陽光パネルを並べ、隣接して出力6MWの風力発電設備を設置した。太陽光のパワーコンディショナー(PCS)の容量は35MW。

 太陽光発電単独、もしくは風力発電単独での設置に比べ、気象変化による出力変動が相対的に軽減され、比較的、安定的な電力を供給できる。太陽光と風力によるハイブリッド型発電所としては、国内最大規模になるという。

 トランスバリュー信託に土地と発電設備を信託し、運営を委託する金銭信託事業方式を採用した。三井化学が土地を提供した。金銭信託の比率は、三井化学35%、三井物産15%、シーテック10%、東亞合成10%、東芝10%、東レ10%、三井造船10%となる。

 4種類の太陽光パネルを設置した。内訳は、LGエレクトロニクス製の単結晶シリコン型が26MW、京セラ製とシャープ製の多結晶シリコン型が20MW、ソーラーフロンティア製のCIS化合物型が4MWとなる。PCSは、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。風力発電設備は、2MW機を3基設置した。

 EPC(設計・調達・施工)サービスに関しては、メガソーラー(大規模太陽光発電所)は東芝、風力発電設備は三井造船が担当した。投資総額は約180億円。O&M(運営・保守)はシーテックが担う。年間の発電量は太陽光と風力を合わせて、約6万7500MWhを見込む。発電電力の全量を中部電力に売電する。

 同発電所は、遠隔監視システムによる各発電状況のデータの収集・分析など、実証実験の場として活用する。事業に参加する各社は、運営の過程で蓄積されるノウハウや課題を共有し、各社の知見を生かして問題を解決しつつ、今後、再生可能エネルギー推進に取り組むという。