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栄養が豊富で消化率も高い

 武田薬品が健康食品に「理想的な素材」(杉本氏)として目を付けたのが、ミドリムシである。ミドリムシは寸法100μmほどの微細な藻。発表会に登壇したユーグレナ 代表取締役社長の出雲充氏によれば、その最大の特徴は「光合成をする『植物』でありながら、自ら変形したり動いたりする『動物』の側面を併せ持つ」ことだ。

 武田薬品が提携先として白羽の矢を立てたユーグレナは、実現が難しいとされていたミドリムシの屋外大量培養技術を世界に先駆けて2005年に確立したベンチャー企業である。粉末状にしたミドリムシを販売するとともに、ミドリムシを用いたさまざまな製品開発を他社と共同で進めている(関連記事)。武田薬品は「世界的な食糧問題や環境問題の解決に貢献しようという出雲氏の情熱に打たれ、我々からラブコールを送った」(杉本氏)。

ミドリムシが備えるさまざまな特徴
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 ミドリムシを食材という観点で見た場合、その特徴は大きく3つある。第1に、ビタミンやミネラル、DHA(ドコサヘキサエン酸)など、野菜や魚、肉などに含まれる59種類の栄養素をバランスよく含む。第2に、野菜など一般的な植物が備える細胞壁を持たないため、消化率が約93.1%(一般的な野菜は約40%)と高い。第3に、植物繊維の一種でアミロースが多数結合した構造を持つ「パラミロン」と呼ぶ独自成分を持つ。

59種類もの栄養素を含む
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 武田薬品が発売した「緑の習慣」は、ユーグレナが沖縄県石垣島で製造するミドリムシに加え、3種類の国産野菜(大麦若葉、明日葉、ケール)を含む健康補助食品。カプセルに収めており、1日3カプセルを目安に、水やぬるま湯と一緒に服用する。

 当面は、通信販売「タケダ通販ショップ」でのみ取り扱う。価格(税込)は7包入り(1包3カプセル)で1000円(初めての購入者限定)、30包入りで5880円。2014年度に1億3000万円の販売を目指し、2015年度以降は「“倍々ゲーム”で売り上げを増やしたい」(武田薬品の杉本氏)。