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脂質排出や免疫などの機能を活用

 実は、ミドリムシの3つの特徴のうち、武田薬品が最も高い期待を寄せるのは、他の素材には見られない「パラミロン」を独自成分として持つ点だ。この物質は「炭のように表面に小さな孔を多く持ち、脂質をトラップして体外に排出する機能を持つ」(ユーグレナの出雲氏)。ユーグレナはかねて、こうしたパラミロンの機能に関する研究を重ねてきた。脂質の排出機能の他、「免疫機能などが明らかになってきた」(武田薬品の杉本氏)ところだ。

独自成分「パラミロン」に大きな期待
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 武田薬品はまさにこの点に「医薬品会社としての血が騒ぎ、大きな魅力を感じた」(杉本氏)。ユーグレナは「開発スピードを高め、パラミロンの効用を市場に届けるためには単独では不十分。要求水準の高い会社である武田薬品にユーグレナを“鍛えて”もらい、恥ずかしくない製品に仕上げたい」(出雲氏)とする。

 両社は今後、ミドリムシ(またはパラミロン単独)を配合した一般用医薬品や医薬部外品、特定保健用食品などの開発可能性を検討していく。パラミロンの機能をさらに詳しく検証することで「エビデンス(科学的根拠)を持って効果を主張できる製品を開発する」(杉本氏)狙いだ。製品化のテーマが具体化した段階で、開発対象製品に関する契約を個別に締結する。製品化には少なくとも2~3年を要する見込みだが、開発した製品を「(武田薬品の主力ブランドである)『アリナミン』や『ベンザブロック』のような大きなブランドに育てたい」(同氏)と意気込む。