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量産工場完成をアピール
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展示したSMDパッケージ封止品
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 日機装は、発光波長255~350nmの深紫外LEDを2015年春から量産する。殺菌や皮膚治療などの医療・ライフサイエンス分野に加え、検査・計測や化学物質分解などの環境分野、樹脂硬化や接着といった工業分野で、水銀灯置き換えなどの需要を見込む。石川県白山市に建設した新工場で量産し、当初の生産規模は年間100万個を計画する。光技術・製品の展示会「InterOpto 2014」(2014年10月15~17日、パシフィコ横浜)で関連展示を行った。

 日機装は工業用ポンプなどの大手で、かねて新規事業の1つとして深紫外LEDの開発を進めてきた。同社は、2014年ノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇氏と天野浩氏らのAlGaN系LEDに関する研究成果を実用化するために2006年に設立された名城大学発ベンチャー「創光科学」に、設立当初から出資。2012年には同社を子会社化した。すなわち2006年以降、「共同研究という形で赤崎・天野両先生の指導を仰いできた」(日機装)。ノーベル賞受賞決定を受け、受賞を祝うプレスリリースを出したり、祝電を送ったりするなど「考えつく限りの方法でお祝いの気持ちを伝えた」(同社)という(pdf形式の関連リリース)。

 深紫外LEDでは、ベース材料のGaNにAlを加えてバンドギャップを広げ、青色LED(波長450nm前後)よりも短い発光波長を得る。深紫外光は、260~270nmに吸収ピークを持つDNAの機能障害を引き起こすことから、大半の菌を殺菌できるという。さらに樹脂硬化や、従来波長では分析が難しかった対象の検査・計測にも使える可能性がある。現時点で、深紫外LEDを製品化している企業は限られる(関連記事1同2)。