PR
図1●はやぶさ2を打ち上げるH-IIAロケット26号機の第1段機体
図1●はやぶさ2を打ち上げるH-IIAロケット26号機の第1段機体
[画像のクリックで拡大表示]
図2●H-IIAロケット26号機のコア機体。奥が第2段機体、手前が第1段機体の上部
図2●H-IIAロケット26号機のコア機体。奥が第2段機体、手前が第1段機体の上部
[画像のクリックで拡大表示]
図3●第2段機体の白色塗装部。写真の手前側の側面が白く塗られている
図3●第2段機体の白色塗装部。写真の手前側の側面が白く塗られている
[画像のクリックで拡大表示]

 三菱重工業は、2014年11月30日に予定する小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げに使う液体燃料ロケット「H-IIA」26号機のコア機体(第1段機体、第2段機体)を公開した(図1、2)。同26号機の主ミッションは、メインペイロードであるはやぶさ2を所定の地球脱出軌道に乗せること。今回のミッションの最大の特徴は、そうしたメインペイロードを分離するまでの時間(ミッション時間)が約7000秒と過去最長であることという。そのため、26号機では、ミッション時間の長さに合わせて、第2段機体に幾つかの改良を施したとしている。

 その1つが、第2段機体の液体水素タンクのタンク断熱材表面に白色の塗装を施していることだ(図3)。太陽光を反射しやすくすることで外部からの流入熱量を極力減らすようにしているのだ。ミッション時間が長いということは、機体が太陽光を浴びている時間が長いということだ。しかも、今回のミッションでは、第2段エンジンをいったん燃焼させて地球周回軌道に入り、その後、同エンジンを停止させて1時間半弱もの間、慣性飛行する。こうしたケースでは、一度着火されたエンジンの熱で液体水素や液体酸素が蒸発しやすい環境にある。そこに太陽光が当たり続けると、蒸発する液体水素や液体酸素の量が増えてしまうため、そうした対策を講じている。