図1●「いちご豊頃佐々田町ECO 発電所」(出所:いちごグループホールディングス)
図1●「いちご豊頃佐々田町ECO 発電所」(出所:いちごグループホールディングス)
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図2●「いちご別海川上町ECO 発電所」(出所:いちごグループホールディングス)
図2●「いちご別海川上町ECO 発電所」(出所:いちごグループホールディングス)
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 いちごグループホールディングスは10月初旬、北海道の2カ所に太陽光発電所を稼働した。中川郡豊頃町豊頃佐々田町に建設した「いちご豊頃佐々田町ECO 発電所」と、野付郡別海町別海川上町に設置した「いちご別海川上町ECO 発電所」で、前者の出力は約0.61MW、後者は約0.88MWとなる。いちごグループは、いちごECO エナジーを設立し、クリーンエネルギー事業に取り組んでいる。

 「いちご豊頃佐々田町ECO 発電所」は、旧豊頃小学校の跡地を豊頃町から借り受けて建設した(図1)。東光電気工事がEPC(設計・調達・施工)サービスを担当し、中国インリーソーラー製太陽光パネルを2380枚、富士電機製パワーコンディショナー(PCS)を設置した。年間76万880kWhの発電量を見込む。地域貢献の一環として発電所に表示板を設置し、発電量とCO2削減量を公開している。

 「いちご別海川上町ECO 発電所」は、別海町から遊休地を借り受けて建設した。EPC(設計・調達・施工)サービスは、日本電設工業が担当し、中国インリーソーラー製パネルを3456枚、富士電機製のPCSを設置した。年間109万7223kWhの発電量を見込む。

 同発電所では、基礎に「ピンファウンデーション工法」、架台に「TIS-S工法」を採用し、パナルを斜めに並べたのが特徴(図2)。同発電所の土地は、地表2mまで粘性土、2mより下部は砂質土になっており、相対的に軟弱地盤となっている。

 TIS-S工法は、パネルを独立したフレームで支え、パネル相互が干渉しあわないように間隔をあけて設置するのが特徴。ある一定の余裕度の中でパネルが動くことにより地盤に追従する。地盤の動きを吸収でき、積雪の重みで架台が沈んだときなどにも、パネルがゆがんだりヒビが入ったりすることを防げるという。

 一般的な縦張りや横張りのパネル配置ではなく、斜めに設置したのは、パネルが少しずつ動いても、見た目が悪くならないための配慮と言う。パネルを直線的に配置するより、パネルの乱れをとらえることが視覚的に難しくなる。

 軟弱地盤にパネルを設置する場合、架台を設置する地盤を水平に保持することは難しく、将来にわたって変動する可能性がある。それを抑えようとすると、造成費用が多額になる。TIS-S工法は、地盤自体のその後の変動に対応することで、工事費を低減できるという。TIS-Sは、「Toyota Itogumidoken Sapporo-dentetsukougyou Solar System」の頭文字を取ったもので、トヨタ北海道自動車、伊藤組土建、札幌電鉄工業が共同で開発した。