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撮影:堀 勝志古
撮影:堀 勝志古
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研究者にもセーフティーネットを

 この先、次代を担う研究者の育成も大きなテーマですが、ここについて感じるのは、日本には研究者にとってのセーフティーネットがないということです。

 赤崎(勇)先生は、もともと松下技研(当時)でGaNの結晶成長を研究されていた。松下がその研究をやめると判断した時点で、赤崎先生は名古屋大学に移って研究を続けることができた。だからこそ今の私もあるわけですが、赤崎先生のような事例は日本では特殊だと思います。ある大学の先生と話をした時に、日本では米国などに比べて研究者が他へ移ることがとても難しいということが、実際に数字として表れているという話を聞きました。

 失敗したときにも活躍の場を他に移せるようなセーフティーネットがあれば、大きなチャレンジもできるはずですが、日本にはそれが欠けている。研究者に大きな挑戦を求めるのならば、評価システムを含めて、失敗しても救われる環境を整備することが重要だと思います。