米国の電力会社であるSouthern California Edison社は、北米最大となるエネルギー貯蔵プロジェクト「Tehachapi Energy Storage Project」に着手すると発表した。太陽光発電や風力発電による電力の大量導入に対応するための技術を検証する。

 プロジェクトへの投資費用約5000万米ドルは、自己資金と政府による助成で賄う。プロジェクトでは、2年間にわたって、実用環境の中で、Liイオン蓄電池の性能の検証や、エネルギー貯蔵システムの制御の自動化、電力網への統合に必要な性能などを実証する。

 実証の主な目的は、太陽光発電や風力発電を大量に導入した際に、出力の変動を吸収し、電力網を最適に運用しやすいようにするための、Liイオン蓄電池やパワーコンディショナー(PCS)の技術の検証にある。

 容量が32MWh のエネルギー貯蔵システムを、カリフォルニア州Tehachapi にあるSouthern California Edison 社のモノリス変電所(Monolith substation)内に設置する。隣接地には、2016年までに合計出力4.5GWの風力発電所が建設される計画となっている。

 エネルギー貯蔵システムには、セル数で60万8832個、モジュール数で1万872個、バッテリーラック数で604個という規模のLiイオン蓄電池を導入する。Liイオン蓄電池は、韓国LG 化学製を採用する。米GM(ゼネラルモーターズ)の電気自動車(EV)「Chevrolet Volt」が採用したものと同じ蓄電池という。