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実機マイコンのコードを自動生成

 今回開発したフローでは、RCPの次は、PCG(production code generation)になる。ここでは、実機に搭載されるマイコンのコードを生成する。従来は基本的に人手でコードを書いていたが、今回、RCPで検証したコードから特定のマイコン向けのコードを自動生成できるようにした。これで、コード作成時間を短縮し、さらに人為的ミスの混入を防ぐ。

図6●実機マイコン用のコードを自動生成
富士通研のスライド。
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図7●開発を効率化
富士通研のスライド。
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 自動コード生成には、MathWorksのC言語コード生成ツール「Embedded Corder」と特定マイコン用の専用ブロックを使った(図6)。さらに、マイコンメーカーが提供するアセンブラコード(例えば、米Texas Instruments社が用意するIQMath)を利用したり、独自の技術(「2015 IEEE Applied Power Electronics Conference and Exposition」で発表予定)を適用して、マイコン処理の速度を上げるようにした。例えば、独自技術なしの場合に実行時間が8.15μsだった処理が、独自技術によって6.95μsに短縮したとする。

 今回開発したフローによる効率化については次のような説明をしていた。すなわち、デバッグによる手戻りを含めると10人月以上を要していた開発が、今回のフローをベースに進めることで、約3~4人月で済むようになったという(図7)。

 今回発表した分は、いわゆるV字フローの左側の部分である。今後はHILSを含めてV字フローの右側の充実を図る。また、よりに高い周波数での制御に対応できるようにもしていく。なお、事業化に関しては、2015年度中を目標に今回の技術の実用化を進め、社内製品の開発へ適用していくとした。そして、サーバーなどのICT機器向けだけでなく、無線基地局や自動車の高度な電源制御などにも今回の技術を適用できるように検討を進めるとのことだった。