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 ルネサス エレクトロニクスは、同社のマイコンを使ったモーター制御システムをモデルベースで開発できる環境を整備した。この環境は米The MathWorks社のモデルベース開発支援ソフトウエア製品群で構成される。ルネサスは少し前からこの環境の整備に取り組んできた(日経テクノロジーオンライン関連記事)。

図1●講演する菅原 祐介氏 日経エレクトロニクスが撮影。
図1●講演する菅原 祐介氏
日経エレクトロニクスが撮影。
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図2●今回のモデルベース開発環境 ルネサスのスライド。
図2●今回のモデルベース開発環境
ルネサスのスライド。
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図3●モーターのモデルの概要 ルネサスのスライド。
図3●モーターのモデルの概要
ルネサスのスライド。
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 ルネサスの菅原 祐介氏(第二ソリューション事業本部 産業第一事業部 家電ソリューション部 第三課)は、「MATLAB EXPO 2014 Japan」(マスワークスが2014年10月29日に東京で開催)に講師として登壇し(図1)、構築したモデルベース開発環境に関して説明した。同氏によれば、一般にモーター制御には複雑なアルゴリズムが必要で、モデルベース開発のメリットを享受しやすいという。

机上検討では難しい評価が可能

 例えば人手による机上検討では難しい、Nyquist線図を使った制御系の安定性評価や、ボード線図を使った周波数特性評価、ステップ応答特性評価、負荷トルクを考慮したシステム環境に近い速度評価が、MathWorks社などの製品を使ったモデルベース開発環境では容易に行えるとした。そして、ルネサスが構築したモデルベース開発環境を紹介した(図2)。

 この環境の構成要素は主に3つ。まず、ルネサスのマイコン開発キット「Renesas Solution Starter Kit」に含まれる評価ボードのモデル(ルネサスが「Simulink」でモデル化している)。次に、同社がマイコンユーザー向けに用意しているモーター制御ソフトウエアのサンプルソフトウエアのモデル(ルネサスが「Stateflow」でモデル化)。そしして、上記評価キットに含まれる3相ブラシレスDCモーターのモデル(ルネサスがモデル化)である。3相ブラシレスDCモーターのモデルは、モーター本体に加えて、負荷トルクやエンコーダーのモデルも含まれる(図3)。