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 公的研究機関であるファインセラミックスセンター(JFCC、名古屋市)は、内閣府が平成26年度(2014年度)から実施する国家的研究開発プログラムの戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の10テーマの中で、「革新的構造材料」「エネルギーキャリア」「革新的設計生産技術」にそれぞれ提案した3プロジェクトテーマが採択されたと、2014年11月7日に発表した。

 「革新的構造材料」では、耐環境セラミックスコーティングという開発テーマが選ばれた。これは 軽量セラミックス系複合材料の耐久性を大幅に向上させることによって、航空機エンジンの高性能化を図る要素技術を開発するものだ。

 日本企業が製品開発した炭化ケイ素繊維(耐用温度は約 1400℃)を利用する複合材料の炭化ケイ素維強化炭化ケイ素複合材料は、現行のエンジン部材のニッケル系耐熱合金より軽量で耐熱性に優れている。しかし、約 1100℃以上の水蒸気環境下では酸化などによる部材の劣化が問題になっている。このため、同部材を長期使用するために、耐環境性コーティング(EBC=Environmental Barrier Coating)が不可欠になる。今回は、この耐環境性コーティングを開発し、炭化ケイ素維強化炭化ケイ素複合材料の耐用温度を高めることを目指す。