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図1◎2015年1月22日に発売する新型「レジェンド」
図1◎2015年1月22日に発売する新型「レジェンド」
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図2◎SH-AWDのツインモーターユニット
図2◎SH-AWDのツインモーターユニット
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図3◎ツインモ−ターユニットの構造
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図4◎歩行者事故低減ステアリングの仕組み
図4◎歩行者事故低減ステアリングの仕組み
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 ホンダは2014年11月10日、高級セダン「レジェンド」を全面改良し、2015年1月22日に発売すると発表した(図1)。先代の発売から約10年ぶりの全面改良となる。3モーター式のハイブリッドシステム「SH-AWD」を採用したほか、新しい先進運転支援システム(ADAS)の「ホンダセンシング」を標準搭載したことなどが特長である。価格は680万円(税込み)で、月間300台の販売を目指す。

 今回の全面改良では、ハイブリッド車(HEV)だけを用意した。3モーター式ハイブリッドシステムの「SH-AWD」は、4輪の駆動力を曲がるために使う4WD(4輪駆動)機構。曲がる側と反対(外側)の後輪の駆動力を内側より大きくすることで、コーナーを曲がりやすくする。従来のエンジン用SH-AWDを、ハイブリッドシステム向けに進化させた。

 具体的には、車体前部に新開発の排気量3.5LのV型6気筒直噴「i-VTECエンジン」とモーターを内蔵した湿式の7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を、車体後部に二つのモーターを内蔵した「TMU(ツインモーターユニット)」(図2、図3)を搭載。電気自動車(EV)走行、ハイブリッド走行、エンジン走行という三つの走行モードを、実際の走行状況に応じて自動的に選択する。

 発進加速時やEV走行時は後部の二つのモーターだけを使い、4輪駆動のハイブリッド走行時にはエンジンで前輪を、後部の二つのモーターで後輪を駆動させる。緩やかな加速時や高速走行時は、エンジンで前輪を駆動する。前部のモーターはエンジンの始動や駆動支援のほか、減速時にエネルギーを回生するためのジェネレーターとして使う。4輪すべてで減速エネルギーを回生する際には、後部の二つのモーターもジェネレーターとして使う仕組みである。また、後部モーターのうち曲がる側(内側)を回生に、外側を駆動に使う独立制御によって、コーナーを曲がりやすくした。

 エンジンの最高出力は231kW、最大トルクは371N・mであり、車両前部のモーターの最大出力は35 kW、最大トルク148N・m、車両後部のモーターの1基当たりの最高出力は27kW 281、最大トルクは73 N・mである(システム全体の最高出力は281 kW)。システム全体の最高出力はV8エンジンを上回る。減速時に4輪すべてでエネルギーを回生することなどで、16.8km/L のJC08モード燃費を達成した。