トリナ・ソーラーのピエール・ヴェルリンデン副社長(出所:日経BP)
トリナ・ソーラーのピエール・ヴェルリンデン副社長(出所:日経BP)
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トリナ・ソーラーの両面ガラスの太陽光パネルの裏面側(出所:日経BP)
トリナ・ソーラーの両面ガラスの太陽光パネルの裏面側(出所:日経BP)
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――トリナ・ソーラーでは、「Trina smart DC」と呼ぶ、太陽光パネルごとの状況に合わせ、発電できる電力を最大限まで絞り出せる、パネルごとのMPPT(最大電力点追従)制御を実用化した。これは、パネルごとにパワーコンディショナー(PCS)を取り付ける、いわゆる「マイクロインバータ」とは違うものなのか。

ヴェルリンデン Trina smart DCも、LCOEの削減に寄与するものだ。パネルのジャンクションボックス内にDC-DCコンバータ(変換器)を追加するもので、DC- AC変換器であるマイクロインバータとは異なる。

 ただし、パネルごとにMPPT制御することで、パネルごとの出力を最大化する点は同じで、その機能を、マイクロインバータに比べて、安いコストで実現できる。

――PCSによるMPPT制御との関係は、どのようになるのか。太陽光パネルの出力を常に最大化できるように、パネルから最大の電力を引き出せる電圧(最大電力点)を求め、その電圧で太陽光パネルを発電させることによって実現している。

ヴェルリンデン PCSにおけるMPPT制御は、ストリング(直列接続した太陽光パネル群)のレベルで接続箱を介して集まった電力量を最大にできるように、電流と電圧を最適に制御している。

 Trina smart DC は、PCSのMPPT制御による出力電圧、および、それより低い電圧で、パネルごとにMPPT制御する。このため、例えば、局所的に影がかかったり、何らかのトラブルが生じたといった理由で、パネル単位で極端に出力が下がった場合、そのパネルだけ、電圧を下げて出力できる。

 これに対して、PCSによるMPPT制御のみでこうした状況が生じた場合、PCSが低い出力のストリングに合わせてMPPT制御してしまい、全体の出力が、本来、得られる電力量より低くなってしまう可能性がある。