中国の太陽光パネルメーカーのジンコソーラーホールディングは12月5日、同社製の6インチのセル(発電素子)を60枚で構成した「60セル」の多結晶シリコン型太陽光パネルの試作品が、最高出力306.9Wの業界最高を達成したと発表した。

 ドイツの第三者認証機関であるテュフラインランドの上海テストセンターで測定した。既存の60セルの多結晶シリコン型太陽光パネルの平均最高出力は255Wとしている。

 今回使ったセルは、米デュポンの導電ペースト「Solamet」を使った新たな導電層の形成技術によって、セルの欠陥を抑制した上、デュポンのバックシート「Tedlar」を使うことで、発電効率を向上したという。

 試作した太陽光パネルの試験では、温度が85℃、相対湿度が85%の条件で、1000時間の試験後のPID(高電圧下で運用した場合に発現する劣化現象)フリーを実現した。

 また、セルとバックシートの工夫によって、スネイルトレイルと呼ばれる、セルの微小クラック(割れ)が温湿度や通電による化学反応によって生じる不良の可能性をほぼ0%まで抑えたと強調している。