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図1◎主力商品である「Rally Fighter」
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図2◎「Rally Fighter」の車体。写真右側が治具で、部材の加工と溶接を一貫して同工場内で行う
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図3◎Rally Fighterのボディ色は、米3M社製のカッティングシートで変える
図3◎Rally Fighterのボディ色は、米3M社製のカッティングシートで変える
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図4◎Local Motors社のマーケティング・PR部門。本社の従業員は約100人
図4◎Local Motors社のマーケティング・PR部門。本社の従業員は約100人
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 2015年のデトロイトモーターショーで車両の製作過程や実車を展示して注目を浴びた米Local Motors社の3Dプリンターカー(正式名称は3D Printed Car)。筆者も記者会見を取材し、その後に場内の特別コースで同車の同乗試乗会に参加した。

 同社がマイクロマニュファクチャリングと呼ぶビジネスモデルは、ユーザーが望む少量生産車を小規模な工場で短期間で造り出すもの。実現すれば、購買、製造、物流、販売という現在の製造業の流れが一変する。自動車産業史における大変革期が起こるかもしれない。そうした大胆な発想を持つLocal Motors社の本社に行ってみた。

 到着したのは米アリゾナ州フェニックス。極寒のデトロイトとは別世界。冬場でも強い日差しが照りつける。こうした温暖な気候であるため、野球のメジャーリーグチームがキャンプを張り、選手たちは長いシーズンを前にコンディションの調整を行う。

 空港から高速道路を10マイルほど南下して出口を降りると、あたりは倉庫や長距離トラック用の大型ガソリンスタンドなどが立ち並ぶ。そのすぐ裏手に、大型倉庫がぽつんと立っている。その前には、オフロード向けSUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「Rally Fighter」が数台駐車している。

 一見しただけでは、そこが世界自動車産業界を揺るがすかもしれない凄い企業とは思えない。ところが建物の中に入ると、そこはまるで製造業のドリームスペースだった。