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SiC採用のHEV
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SiC採用の路線バス
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 トヨタ自動車がSiCパワー素子の採用に向けて大きな一歩を踏み出した。モーターを駆動するパワーコントロールユニット(PCU)にSiCパワー素子を採用した試作車で、2015年2月から公道で走行試験を開始する(関連記事1)。同社は2014年5月に、SiCパワー素子を使った試作車で公道実験を2015年5月までに始める計画を明らかにしていた。今回は、その計画を実行に移したかたちだ(関連記事2)。これまでハイブリッド車や電気自動車といった電動車両の車載充電器に一部、SiCパワー素子が採用されてきた。今後は、車体を動かす駆動システムにまでSiCが広がりそうだ。

 トヨタ自動車がSiCパワー素子に関心を寄せるのは、燃費向上が可能になるからだ。SiCの適用により、10%ほどの燃費改善を狙っている(関連記事3)。同社によれば、PCUに使われているパワー素子は、車両全体の電力損失の約20%を占めているという。現在はSiパワー素子が利用されているが、これをSiCパワー素子に置き換えれば、PCUにおける電力損失を大幅に削減できるので燃費改善につながる。