蓄電池を設置する太陽光発電所「Willersey Solar Farm」(出所:ベレクトリックの英国法人)
蓄電池を設置する太陽光発電所「Willersey Solar Farm」(出所:ベレクトリックの英国法人)
[画像のクリックで拡大表示]

検知後25ms以内に対応

 ベレクトリックは、2カ所の蓄電システムの設計、設置、運用を担当する。このうち1カ所は、イングランド中央部の丘陵地帯であるコッツウォルズ(Cotswolds)にある、ベレクトリックの太陽光発電所内に設置する。

 太陽光発電所内の蓄電システムは、太陽光発電による電力を貯める。もう1カ所の蓄電システムは、電力網内の余剰電力を貯める。

 もし、電力網内の監視ポイントで、電圧が一定値を超えたり、周波数が一定以上に変動したことを検知した場合、これらを解消するように電力網を制御する。この対応は、検知後25ms(0.025秒)以内に実施可能とする。

 従来は、こうした問題が生じた場合、火力発電所の出力調整などで対応していたため、雪だるま式にトラブルが波及、拡大した状況での対応となりがちだった。

 これに対して今回は、電力網の要所で、迅速に対応するため、小さなシステムで、少量の電力を送ることで解消できるという。

 EFCCプロジェクトには、ベレクトリックのほか、フランスの重電大手のアルストムなども参加する。

 アルストムは、電圧や周波数の変動に対する地域単位の迅速な対応を実現するための監視・制御システムを担当する。また、英Centrica社は、電力網の安定化技術を担当する。