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 米Thermo Fisher Scientific社は、次世代シーケンサー向け肺がん融合遺伝子検出パネルの提供を欧州連合(EU)内で開始した。CE-IVD マーキングを取得済みで、EUでは実臨床での体外診断向けに利用できる。

 同社が提供する「Oncomine Solid Tumour Fusion Transcript」キットは、肺がんのドライバー遺伝子として知られるALKやROS-1、RET、およびNTRK1が関与する融合遺伝子(変異)を、10ngのRNAから検出できる。主に肺がんを対象とするが、他の固形がんにも適用できる可能性があるという。

 融合遺伝子の原因となる「遺伝子再構成」は、がんのバイオマーカーとして注目されている。従来の臨床検査では、それぞれ異なる遺伝子再構成を検出する複数の検査を実施していた。今回のキットはいわゆるマルチプレックス診断薬で、微量の腫瘍検体から複数の融合遺伝子を精度よく検出できる(関連記事)。

 同キットは、次世代シーケンシング技術の専門家が10カ国から参画する国際コンソーシアム「OncoNetwork Consortium」による検証済み。同コンソーシアムには、日本からは近畿大学 医学部ゲノム生物学教室 教授の西尾和人氏が参画している。