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 シャープは2015年4月9日から2日間、中国・深センで「シャープ電子デバイス展示紹介会」と称して、特定顧客向けの展示、中国メディア向けの発表会、および日本のメディアに向けたメッセージ発信を行った。2014年9月に深センで開催した商談会(関連記事1関連記事2)に続く、中国市場での巻き返しを図るための活動である。

 事業再建中の開催となった今回は、日本および中国メディアに向けての事業戦略と技術力のアピールに力を入れ、中国市場に懸ける姿を示した。今回のシャープの商談会は、4月9日から3日間にわたり開催されたエレクトロニクス関連の展示会「第3回中国電子信息博覧会(CITE 2015)」注1)の分会場として、展示会場近くのホテルで開催された。同社はそこで様々な技術展示を実施した注2)。これと並行して、CITE 2015の本会場では、85型8Kディスプレーなどを展示した。こうした姿からは、背水の陣を敷くシャープ姿と、現在進行中の事業再建の方向性が垣間見えた。

注1)「第3回中国電子信息博覧会(CITE 2015)」は、中国・深セン市の福田地区にある深セン会展中心で開催された。主催は、工業和信息化部および深セン市人民政府。

注2)これらの技術展示の詳細に関しては、後続の記事でレポートする。

サプライズの登場で社員に檄を飛ばした高橋社長

 4月9日の朝、いよいよ始まる展示会の準備で慌ただしいシャープ社員の前に、社長の高橋興三氏が突然姿を現した。この展示会を視察するために急遽深セン入りしたのだが、社員も事前に知らされていなかった。

 展示会前の朝礼では日本と中国の社員を前にして、「中国華南地区で確固とした足場を築くために、新年度のスタートの最初の大きなイベントとしてこの地を選んだ」と鼓舞した。全員で「加油(頑張ろう)!」と気勢を上げた後、自社の展示および多くの中国メーカーが華やかな展示を繰り広げる本会場の展示会(CITE 2015)を足早に回り、政府関係者や業界関係者とも挨拶を交わした。