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 パワー半導体の最大手であるドイツInfineon Technologies社は、産業機器や鉄道、再生可能エネルギーなどに向けた高出力パワーモジュールの新製品の発表会をドイツで開いた(図1、2)。同製品に適用したモジュール技術を高出力品の今後の重要なプラットフォーム(基盤)として位置付ける。発表会は、パワーモジュールの拠点のWarsteinで開催した。ドイツ国外からも報道機関を招くなど、今回の新製品の重要性がうかがえた。

図1 新しい高出力パワーモジュール(写真:Infineon社)
図2 高出力パワーモジュールについて説明するInfineon社のBjörn Rentemeister氏

 新しい高出力パワーモジュールの特徴は、ユーザー(顧客)の要望に柔軟に対応できること。高出力パワーモジュールを利用する産業機器や鉄道、再生可能エネルギー分野などではそれぞれ要求仕様が異なるため、分野ごとにパワーモジュールの仕様を変えなくてはならない(図3)。

図3 分野ごとの要求(図:Infineon社)

 例えば、産業機器のモーターを駆動する用途では、高い効率やデザインの柔軟性が求められるので、パワーモジュールの電流密度の向上や簡素なデザインで対応しなければならない。鉄道分野では、信頼性を重視するので、パワーモジュールの高電流密度の他、低いインダクタンスや長い製品寿命が要求されるという。

 建機では、高温多湿といった過酷な環境で利用する場合が多いので、堅牢性が強く求められる。風力発電システムでは、維持コストの低減やスケーラブルな製品ラインアップが必要だという。高電圧直流給電(HVDC)では、高い信頼性や高い電流密度にしなければならない。