新京成電鉄本社に導入した給電システムの概要
新京成電鉄本社に導入した給電システムの概要
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 新京成電鉄は4月2日、千葉県鎌ケ谷市の本社に自家消費型の太陽光発電システムと蓄電池を導入し、運用を開始したと発表した。導入したのは、出力約21.9kWの太陽光発電システムと容量33.8kWhのLiイオン蓄電池。系統電力が停電した場合、太陽光の電力を蓄電池に貯め、夜間でも給電するシステムを構築し、BCP(事業継続計画)を強化する。

 同社では、BCPの策定に伴い、災害による停電時でも本社機能の一部を維持できる給電システムを目指している。今回構築した給電システムは、太陽光発電と定置型蓄電池のほか、電気自動車(EV)を活用したV2H(ビークルtoホーム)システムによって、本社に給電する。V2Hシステムに対応し、EVを2台、配置した。

 停電時には、晴れた日の日中は、太陽光発電設備から電力を供給し、夜間や雨天時は太陽光で充電した蓄電池から給電する。定置型蓄電池の電力がなくなった場合、V2HシステムによってEVに搭載した蓄電池から本社ビルに給電できる。これにより、駅などの各拠点との通信や夜間の照明など、停電時でも数日間、本社機能を維持でき、鉄道やバスの早期復旧の検討を進められるという。

 また、平常時は、太陽光で発電した電力を本社に給電するため、日中に受電量が減り、電力需要のピーク削減に貢献できる。

 太陽光パネルは三菱電機製の261W品を84枚設置した。年間の発電量は2万3672kWhを見込んでいる。Liイオン蓄電池はGSユアサ製、EVは日産自動車製の「リーフ」と「e‐NV200」を導入した。