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開発した検査チップ
開発した検査チップ
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CTC検出装置
CTC検出装置
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画面にみえる一つひとつの丸が微細孔をとらえた画像
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フォトリソと誘電泳動技術を生かす

 東ソーの技術では、検査チップ上に多数形成した微細な穴に血液中の細胞を1つずつ固定することで、CTCをとらえる。チップの2つの電極間に交流電圧を加えると、「誘電泳動力」によって微細な穴に電界が集中し、CTCなどの細胞が引き寄せられる仕組みだ。

 CTCを固定した後、がん細胞に特有のたんぱく質に結合する抗体でCTCを標識し、蛍光顕微鏡で検出する。CTCの固定位置を特定できる検査手法であることから、とらえたCTCをピペットで採取することが可能だ。

 肝となったのは、フォトリソグラフィーによるチップの微細加工技術と、誘電泳動技術。前者では光磁気(MO)ディスク製造技術、後者では抗体開発に使う細胞融合技術のノウハウを生かした。

 今回の技術は、2010~2014年度にNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施したプロジェクト「血液中のがん分子・遺伝子診断を実現するための技術・システムの研究開発」で開発したもの。同プロジェクトには東ソーの他、静岡がんセンターや国立がん研究センター、オンチップ・バイオテクノロジーズ、コニカミノルタなどが参加した。