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プロジェクトの全体イメージ
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 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が国立がん研究センターや東レ、東芝など9機関と共同で実施している「10種類以上のがんを1回の採血で早期発見する技術」の開発プロジェクト(関連記事1同2)。その事業化の第1弾として、乳がんと大腸がんの血液による早期診断の試みが2015年夏に始まる。

 同プロジェクトの研究開発責任者を務める国立がん研究センター研究所 分子標的研究グループ 分子細胞治療研究分野長の落谷孝広氏が、「第20回 国際個別化医療学会学術集会 2015」(2015年5月24日、東京都千代田区)での講演で明らかにした。実施するのは、血液に含まれる20数塩基程度の小さなRNA(マイクロRNA)をマーカーとする検査である。単独で診断に利用するのではなく、例えば乳がんではマンモグラフィ(乳房X線撮影)などと組み合わせることを想定しているもようだ。プロジェクト参画企業のDNAチップをベースとする測定システムを使うとみられる。

 落谷氏らが進めているのは「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」と名付けたプロジェクトで、実施期間は2014~2018年度。乳がんについては既に「1000例以上を解析し、かなり明確に(マイクロRNAとがんの関係が)分かってきた」(同氏)。マイクロRNAを利用して乳がんを99%以上の感度と特異度で診断できることを確かめており、直径3mmほどの早期乳がんも診断できたという。