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MuLTEfireとは(図:Qualcomm社のWebサイト)
MuLTEfireとは(図:Qualcomm社のWebサイト)
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MuLTEFire基地局をさまざまな場所に展開(図:Qualcomm社のWebサイト)
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 米Qualcomm社は同社のブログで、非免許の周波数帯(アンライセンスバンド)を使った単独で動作するLTEシステム「MuLTEfire」を開発中であることを明らかにした(Qualcomm社のブログ)。無線LANで利用されている5GHz帯を使うことをまずは想定しているようだ。

 現在、移動通信の標準化団体「3GPP」では、LAA(licensed assisted access using LTE)と呼ばれるアンライセンスバンドを使うLTEシステムの検討が進んでいる(Qualcomm社は3GPP検討前にこの方式の開発を進めており、「LTE-U」と呼んでいる)。LAAは、免許帯域を利用するLTE通信をしながら、アンライセンスバンドのLTE通信をボーナス的につなぐ方式である(LAAについてはこちらを参照)。このため、ライセンスバンドのLTEの接続が必須となる。

 MuLTEfireは、LAAとは異なり、アンライセンスバンドだけでLTEの通信を行うことを想定している。移動通信事業者がMuLTEfireの基地局を自社の網につなぎ込み、ライセンスバンドのLTEと合わせた形でサービスを提供できる他、無線LAN(Wi-Fi)のシステムのように、企業やインターネットサービス事業者、ケーブルテレビ事業者、スタジアムの運営者などが自由に基地局を設置できるような仕様になっているという。SIMカードを使って認証する場合と、SIMカードなしに通信できる場合の両方に対応する。LAAと同様に同じ帯域で無線LANと共存できるように配慮しているという。

 Qualcomm社によると、今後数カ月で、MuLTEfireのエコシステムを構成する組織や企業と、業界横断的な仕様作りを開始することを考えているという。MuLTEfireを使ったシステムの展開時期は、市場の要求とユーザーニーズによるとした。また、MuLTEfireのみならず、LTE/LTE-Advancedや無線LAN(Wi-Fi)の潜在能力を引き出す技術についても、今後も研究開発を進めるという。